1 なぜ、月経トラブルなの?
私が鍼灸学校へ通い始めて、初めての患者が知り合いの女性でした。当人はたいへんな生理痛で、毎月転げ回るほどの痛みに苦しんでおり、どうにか改善しようと試みたのが最初です。その後、中国伝統の鍼灸を基本に、鍼を打つスピード・タイミング・角度・深さ・回し方・呼吸との合わせ方などを追求しながら、日本人向け(細い鍼、弱刺激)に改良し、効果をあらわすようになりました。その後、クチコミで広まり、いまでは患者さんは月経トラブルの方が多くを占めています。月経トラブル専門になろうとしてなったわけではありません。結果的になってしまったというわけです

2 どのくらいのタイミングで施術を受ければ良いですか
タイミングは大変重要です。出来る限り守って下さい。
@生理痛
月経直前5日以内
・痛がっている最中に刺鍼して、その場で改善することもあります。なるべく少ない回数で、結果を出すことを目標としています。
A生理前症候群
不快な症状が出る直前、又は出ている最中
Bその他
特に決まりはありません
3 生理中に鍼灸施術を受けても大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。
4 そちらの鍼灸院では、生理痛のとき鎮痛剤を飲むことを否定しているのですか?
いいえ、違います。
5 鍼の後に眠くなり、帰宅後すぐに眠ってしまいました。運動した後のように、横になっていたいことがあります。なぜですか?
理由は2つあります。
@鍼を通して、身体内側(気・血)の運動をさせているからです。身体の中で、気血の新旧交代が起きているのです。中国古式鍛錬法に伝わる”入静”のようなもので、完全にリラックスしないとこのような現象は起きません。眠く横になっていたい時は、少し多めに休養すれば、気血が補われるため、心身は以前よりも充実してきます。このことは、太極拳や呼吸法などの東洋伝統健康法の実践者の間では常識となっており、古い書物にも記載されています。つまり、鍼灸の効果があがっている証拠です。
この他にも、食欲(過食・少食)が正常に戻るなどの現象が発生します。身体内側の運動をさせたため、内的な消耗が多いということ、また元々欠けていた所を補おうとするために食欲が増大します。逆に過食気味の人は、脾気(胃気の動力源)が補われるため、食事量が減るのです。内部の気が足り、欠けていた所が補充されると、気血が調和しますので、身体に良いことはいうまでもありません。中国で言われている「気が足りて食が戻る」とはこのことです。
A「身体が異常亢進をやめた」のが2つ目の理由です。異常亢進とは、自動車に例えると「50キロで走ることが、エンジンにとって負担が少なく自然なスピードなのに、無理に100キロで走っている」ことを意味します。このような現象は、虚弱体質の人が無理に仕事や家事に精を出すときにみられます。虚弱がきつく、身体に合わせたリズムで走っていては仕事や家事が追いつかないので、無理に身体にムチを打って仕事をすることが当たり前になり、それを根性で補っているのです。しかし、無理なスピードで走ることが日常的になれば、エンジン(身体)は消耗を来たし、オーバーヒートしてしまいます。鍼灸施術を受けると「100キロで走っていると身体に悪いから、50キロで走ろう」と身体本来の防衛本能が働きますから、無理ができなくなります。もちろん、身体を改善するには必要なことです。詳しくはよもやま話「異常亢進」 をご覧下さい。
B脾の力を高めるために、心の力を借りるときがあります。なぜならば、心は脾の親だからです(参考:五行色体表)。そんな時は、眠くはならないことがあります。なぜならば、心の拍動が活性化されるからです。(例:心血虚の無月経で汗をかかない・又はかき過ぎる方など・・・心の液は汗)
6 私は器質的な症状があります。生理痛・月経トラブルなどに効果はありますか?
生理痛や月経トラブルに限定していえば、器質的な症状があってもなくても、生命力がしっかりしていれば改善する可能性があります。生命力が弱い方でも、生活習慣の改善に努めれば、生理痛や月経トラブル改善の可能性は高まります。
「私は〇〇〇症だから月経痛が改善しない」などと、最初からあきらめている方がいますが、それは間違いです。悪い言い方をすれば、「西洋的思考に凝り固まっている人の発想」といわざるを得ません。西洋科学的発想と東洋医学的発想では、見方(見る方向)が全く違うのです。私のような非力な者が、最強の横綱を前から押そうとしても、押せるわけがありません。しかし、前に向かって踏ん張っている横綱を、意表をついて後ろから押せば、私のような者でも、よろけさせることが可能かもしれません。同様に、西洋的手法で改善できなかった症状でも、全く別の角度からアプローチすれば、私のような者の施術でも改善する可能性は充分にあります。実際に改善する人が普通にいます。本来の東西融合とは、そういうものではないでしょうか?
7 身体を触られるのはいやです
手首の脈を診るとき、背骨・お腹・ツボの状態をみるときしか触れません。マッサージや整体は一切行いません。

8 服を脱いで施術を受けるのですか?
Tシャツやトレーナーなどの襟が広がる上着に、ジーパンやジャージ(膝までまくりあげられるもの)のままで施術を受けられます。靴下は脱いでいただきます。それ以上、服を脱ぐ必要はありません。着替えは用意してありませんので、ご持参ください。
9 どこに鍼を刺しますか?灸を据えますか?
@膝よりも下(つま先側)の複数のツボ A肘から指先までの複数のツボ B背中のツボ(腰より上) C頭のツボ Dおなかは胸骨下の高さから、おへその10センチ下までに位置するツボ(1番下でもおへその10センチ下までです)・・・・以上。これ以外のツボには刺しません(据えません)。
10 1人で施術を受けるのは不安です。友達も一緒に行って良いですか?
もちろん、大歓迎です。一緒に来た方の目の前で、施術をすることもOKです。

11 私は定期的に医師の診察を受けています。鍼灸施術は受けられますか?
もちろんです。本件につきましては、個別にご質問ください。

12 私は排卵期から吐き気や痛みなどが始まり、生理痛も含めると長期にわたって不調が続きます。それでも鍼灸施術の対象になりますか?
当方の患者さまは、生理痛以外の不調や月経トラブルを抱えている人の方が多数派です。ご心配なさらずとも大丈夫です
13 そちらの鍼灸院では、西洋的アプローチを否定しているのですか?
いいえ、違います。「西洋的アプローチ一辺倒がおかしい」と主張しています。バランスを欠いた一方的な発想を否定しているのです。西洋的アプローチは合理的で、東洋的アプローチはオカルト・・・とした間違った認識がまかり通っていますが、それは間違いです。本来の東洋的アプローチは、当たり前のことを当たり前に考え、物理的にアプローチする特徴があります。私自身、オカルトな発想は好みません。詳しくはよもやま話をご覧下さい。
15 鍼は痛くありませんか?
鍼の太さは、髪の毛よりも少し太い程度からあります。注射針のような太い鍼ではありませんので、ご安心ください。極細の鍼が良い方はお申し付けくだされば、ご希望に沿うように致します(基本的には極細を使用することが多いです)。

16 鍼を刺したまま、15分も置いておかれると痛いのではありませんか?
鍼は、刺鍼時に多少の痛みや響きを感じることがありますが、刺す瞬間のみです。刺したまま置いておいても、痛みが持続することはありません。むしろ、気持ちよさを感じて、眠ってしまう患者さまも珍しくありません。生理痛・月経トラブルが落ち着いた後、不眠の改善のために来る方もいます。
17 お灸は熱くありませんか?効果があるのですか?
お灸についてをご覧下さい。
18 感染症などが心配です。
鍼はすべて使い捨てです。滅菌・密閉された状態で保存されています。また、(社)日本鍼灸師会、(社)埼玉県鍼灸師会にも加入し、エイズ・肝炎の感染防止等衛生対策を積極的に実行していますので、心配ありません。

19 どんな施術者ですか?
はり師・きゅう師 国家資格取得者であり、厚生労働省が指定する所定の教育課程を修了しています。国家資格取得者であることは(社)日本鍼灸師会提供「鍼灸ネット」で証明できます(鍼灸院を探す→鍼灸院名に「長嶋鍼灸室」と入力)。もちろん、川越市保健所でも承認されており、川越市保健所作成の「川越市医療マップ(すこやかマップ)」にも記載されています。また、(社)日本鍼灸師会・(社)埼玉県鍼灸師会にも加入し、鍼灸医学の研究・技術習得に努めています。

20 私の場合、複数のタイプが合わさっているように思えるですが・・・
ストレス型と吐き気 型、吐き気 型と冷え性 型など3つのうち、2〜3の症状が同時に発症するのが自然です。むしろ、1つのタイプだけの方が少ないかもしれません。だからといって、より重度で改善しにくい、というわけではありません。
21 施術にかかる時間はどのくらいですか?
初見時が約1時間30分〜2時間、2回目からは1時間30分以内です(初回に時間がかかるのは、質問票に記入して頂くためです)。そのうち、鍼を刺すのに要する時間は少しで、残りは刺したまま寝ている時間です。お時間がない方は、事前にお申し付けください。早めに終了するように配慮致します。
22 鍼灸施術を受けた後に気をつけることはありますか?
甘いもの、アルコール、冷たいもの、タバコは控え、食事は腹八分でやめてください。肉食過多もよくありません。野菜を多めに摂り、睡眠時間も充分にとってください。運動は普通に行って構いません。特に生理前や、不快な症状が発症する2週間前からの生活内容(運動・食事・睡眠)が大切です。どうか、摂生に努めてください。
23 鍼灸 施術は医療費控除の対象となりますか?
国税庁のサイト(4)をご覧下さい。
24 私は虚弱体質です。身体が弱いので運動しない方が良いのではないでしょうか?
身体が弱い人でも、適度な運動は必要です。現代医学でも以前はそのような考えもありましたが、最近では「適度な運動は誰にでも必要である」といわれています(医師から止められている方を除きます)。早朝、ウォーキングをしている人の年代を見ると、ほとんどが中高年です。中高年になると、身体の衰えを自覚するようになります。そして、それは足を使う運動をしないほど顕著になります。若い人が有り余っているエネルギーを発散するような運動は、必要ありません。しかし、弱っている内臓機能をアップさせるためのウォーキングやスポーツクラブなどでの運動は、月経トラブルの改善のためにも、また、生活習慣からくる不調を防止するためにも必須です。日常のコツコツとした積み重ねが、月経トラブルを克服するための抵抗力をつけることにつながるのです。

25 このHPでは生活習慣の改善について厳しく述べられていますが、それらはみな非現実的です。現代社会で生活しながら、そんな仙人のような禁欲生活を送ることはできません。それほどまでに完璧に自分を律しないとダメなのですか?
このHPで述べていることを100%実行できる人は皆無です。私自身などはダメな代表例です。大切なことは、誤った生活習慣を正当化することなく、善悪の区別をきちんとつけることだと思います。タバコを吸いながらも、”これは誤った習慣だな”と認識していれば、吸う量も減る方向に傾くかもしれません。甘いものを過食していた人も”悪いことだ”と認識すれば、食べる量も少しは減るでしょう。世の中では自社製品の宣伝などのために、売る側にとって都合の良い間違った情報が当たり前のように流されており、消費者はそれらを信じ込んでいます。こうした間違った健康の概念を、少しでも正しい方向に導ければ良いと考えて、このHPを作成しています。皆さんも気負うことなく、軽い気持ちで生活習慣の改善に努めて頂ければ、ありがたいと思います。
26 健康保険は適応になりますか?
当方では取り扱っていません。他の施術所では取り扱っている所もあります。(参考:埼玉県鍼灸師会「健康保険の適応」をご覧下さい)
27 鍼灸の適応といえば、腰痛・肩こりなどと思っていました。本当に婦人症状に適応しているのですか?
WHO(世界保健機関)が正式に鍼灸の有効性を認めた症状はこちらです。この中に【婦人系】生理痛・月経トラブルなども入っています。日本の鍼灸は国の政策の影響もあり、他国に比べて格段に遅れています。お隣の中国では、東洋医者(鍼灸・漢方・マッサージを専門に行う医師)と西洋医者(日本でいうところの普通の医師)が半分ずつであり、どちらも同等の権限が与えられています。韓国でも同様です。北朝鮮でさえ、半分は東洋医者で占められており、様々な病気に鍼灸と漢方で対応しています。それに比べて日本では、医師が行う鍼灸は治療行為ですが、鍼灸師が行う鍼灸は施術です。患者さんには理解しにくい制度だと思います。
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