東洋医学的な検査法(経絡テスト)
→ツボの選択

 首・肩・肘・腰・股関節・膝・足首等の痛みについては、経絡テストを行います。ご自分で(痛くない範囲で)動いていただきます。
 こちらの方法でしたら、ご自分で検査・手当てできる人もいらっしゃるかもしれません(参考:Mテスト)。

(西洋医学と東洋医学の考え方の違い)

(基本姿勢と前・後・内側・外側の考え方)

(痛みを伴う動きから、異変が生じているエネルギーのルート"経脈"を特定する)

候補となるツボなど

(前・後・側面を支配するエネルギーのルートの表)

(前・後・側面を支配するエネルギーのルートの図)

(西洋医学と東洋医学の違い)

(1)西洋医学
整形外科テストにより、神経・関節・脊椎・筋肉などの状態をみる。

(2)東洋医学
経絡テストにより、エネルギーのルート(経脈)の状態をみる。





 西洋医学と東洋医学では、基本的な考え方が全く異なります。だからこそ、片方で改善できなかった症状が、もう片方で改善する可能性が出てくる訳です。
 もし、西洋医学と東洋医学が、似たり寄ったりの考え方のもとで治療・施術した場合、それはどっちつかずの曖昧なものになる可能性があります。


(基本姿勢と前・後・内側・外側の考え方)
首や体幹の前面・後面・側面はわかりやすいですが、上肢・下肢の場合はわかりにくいため、イラストでご説明します。

正面から
気をつけの姿勢をとり、手の親指が前を向くように立つのが、東洋医学の基本姿勢です。
上肢の側面(内側・外側)の考え方は、なじみがないので難しいと思います。


横から見ると
手の親指が前を向くように立った状態(気をつけの姿勢)で、
前側に位置している部分が前面
後ろ側に位置している部分が後面
外側に位置している部分が側面です。
上肢と下肢は、側面(内側)と側面(外側)に分かれます。


(痛みが出る体勢から、異変が生じているエネルギーのルート"経脈"を特定する)


首を動かすと痛い & 上肢を動かすと痛い

痛みが出る
体勢
具体例 異変を疑うエネルギーのルートなど
上半身の前面が伸びる体勢で痛む (首を動かすと上半身のどこかが痛い)
見上げると上半身のどこかが痛い
例:首の前後左右の痛みや肩の痛みなど


横を向くと上半身のどこかが痛い
例:首の前後左右の痛みや肩の痛みなど


(上肢を動かすと上半身のどこかが痛い)
手を後に回すと上半身のどこかが痛い
例:肩・肘の痛み


前腕を内側に捻ると上半身のどこかが痛い
(前へならえの状態から掌を下に向けるのと同じ動作)
例:肘・手首の痛み

上半身の前側を走行するエネルギーのルートに問題が生じている
手の太陰肺経
又は
手の陽明大腸経
の異変


(ツボ)
手の太陰肺経
又は
手の陽明大腸経のツボが候補に挙がります。

セルフケアにより可動域を広げるためのページ
上半身の後面が伸びる体勢で痛む (首を動かすと上半身のどこかが痛い)
下を向くと上半身のどこかが痛い
例:首の前後左右の痛みや肩の痛みなど


(上肢を動かすと上半身のどこかが痛い)
上肢を上げると上半身のどこかが痛い
例:肩・首・肘痛みなど


前腕を外側に捻ると上半身のどこかが痛い
(前へならえの状態から掌を上に向けるのと同じ動作)
例:肘・手首の痛み

上半身の後側を走行するエネルギーのルートに問題が生じている
手の少陰心経
又は
手の太陽小腸経の異変


(ツボ)
手の少陰心経
又は
手の太陽小腸経
のツボが候補に挙ります。

セルフケアにより可動域を広げるためのページ
上半身の外側が伸びる体勢で痛む (首を動かすと上半身のどこかが痛い)
かしげると上半身のどこかが痛い
例:首の前後左右の痛みや肩の痛みなど


(上肢を動かすと上半身のどこかが痛い)
上腕外側を伸ばすと上半身のどこかが痛い
例:肩・首・肘の痛みなど


肘を曲げると上半身のどこかが痛い
例:肘・手首の痛みなど

上半身の外側を走行するエネルギーのルートに問題が生じている
手の少陽三焦経の異変


(ツボ)
手の少陽三焦経のツボが候補に挙がります。

セルフケアにより可動域を広げるためのページ
上半身の内側が伸びる体勢で痛む (上肢を動かすと上半身のどこかが痛い)
腕を広げると上半身のどこかが痛い
例:肩・首の痛みなど


肘を伸ばすと上半身のどこかが痛い
例:肘・手首の痛みなど

上肢の内側を走行するエネルギーのルートに問題が生じている
手の厥陰心包経の異変


(ツボ)
手の厥陰心包経のツボが候補に挙がります。

セルフケアにより可動域を広げるためのページ


体幹を動かすと痛い & 下肢を動かすと痛い

痛みが出る
体勢
具体例 異変を疑うエネルギーのルート
下半身の前面が伸びる体勢で痛む (体幹を動かすと腰または下半身のどこかが痛い)
体をそらすと腰または下半身のどこかが痛い
例:腰・膝・足首の痛みなど


(下肢を動かすと腰または下半身のどこかが痛い)
膝(前)を伸ばすと腰または下半身のどこかが痛い
例:腰・股関節・膝の痛みなど


足の甲を伸ばすと下半身のどこかが痛い
例:大腿・膝・下腿・足首の痛みなど

下半身の前側を走行するエネルギーのルート問題が生じている
足の太陰脾経
又は
足の陽明胃経の異変


(ツボ)
足の太陰脾経
又は
足の陽明胃経のツボが候補に挙がります。

セルフケアにより可動域を広げるためのページ
下半身の後面が伸びる体勢で痛む (体幹を動かすと腰または下半身のどこかが痛い)
前屈すると、腰または下半身のどこかが痛い
例:腰・大腿・膝・足首の痛みなど


(下肢を動かすと腰または下半身のどこかが痛い)
脚を伸ばすと腰または下半身のどこかが痛い
例:腰・股関節・大腿・膝の痛みなど


足首を曲げると下半身のどこかが痛い
例:大腿・膝・足首の痛みなど


下半身の後側を走行するエネルギーのルートに問題が生じている
足の少陰腎経
又は
足の太陽膀胱経の異変


(ツボ)
足の少陰腎経
又は
足の太陽膀胱経のツボが候補に挙がります。

セルフケアにより可動域を広げるためのページ
下半身の外側が伸びる体勢で痛む (体幹を動かすと腰または下半身のどこかが痛い)
横に倒すと腰または下半身のどこかが痛い
例:腰・大腿・膝・下腿の痛みなど


体幹を捻ると腰または下半身のどこかが痛い
例:腰・股関節・大腿・膝・下腿の痛みなど


(下肢を動かすと腰または下半身のどこかが痛い)
脚をクロスすると腰または下半身のどこかが痛い
例:股関節・腰・大腿・膝の痛みなど


足首を内側に曲げると下半身のどこかが痛い
例:足首・下腿・膝・大腿の痛みなど

下半身の外側を走行するエネルギーのルートに問題が生じている
足の少陽胆経の異変


(ツボ)
足の少陽胆経のツボが候補に挙がります。

セルフケアにより可動域を広げるためのページ
下半身の内側が伸びる体勢で痛む (下肢を動かすと腰または下半身のどこかが痛い)
開脚すると腰または下半身のどこかが痛い
例:腰・股関節・膝の痛みなど


あぐらをかくと腰または下半身のどこかが痛い
例:腰・股関節・大腿・膝の痛みなど

下肢の内側を走行するエネルギーのルートに問題が生じている
足の厥陰肝経の異変


(ツボ)
足の厥陰肝経のツボが候補に挙がります。

セルフケアにより可動域を広げるためのページ


(前・後・側面を支配するエネルギーのルートの表)

表1
  首と上肢 体幹と下肢 
前面を走行する
エネルギーのルート
手の太陰
肺経(リンク)
または
手の陽明
大腸経(リンク)
足の太陰
脾経(リンク)
または
足の陽明
胃経(リンク)
後面を走行する
エネルギーのルート
手の少陰
心経(リンク)
または
手の太陽
小腸経(リンク)
足の少陰
腎経(リンク)
または
足の太陽
膀胱経(リンク)
外側を走行する
エネルギーのルート
手の少陽
三焦経(リンク) 
足の少陽
胆経(リンク)  
内側を走行する
エネルギーのルート
(上肢・下肢のみ
)
手の厥陰
心包経(リンク)
足の厥陰
肝経(リンク)





五臓六腑の名称を除くと
       
    

表2
   上半身 体幹と下肢 
前面を走行する
エネルギーのルート
手の太陰経
(リンク)
または
手の陽明経
(リンク)
足の太陰経
(リンク)
または
足の陽明経
(リンク)
後面を走行する
エネルギーのルート
手の少陰経
(リンク)
または
手の太陽経
(リンク)
足の少陰経
(リンク)
または
足の太陽経
(リンク)
外側を走行する
エネルギーのルート
手の少陽経
 (リンク)
足の少陽経
(リンク)  
 内側を走行する
エネルギーのルート
(上肢・下肢のみ)
手の厥陰経
(リンク)
足の厥陰経
(リンク)


更に「手の」「足の」を除くと
       
    

表3
  上・下半身
前面を走行する
エネルギーのルート
太陰経
(リンク1)
(リンク2)

または

陽明経
(リンク1)
(リンク2)

後面を走行する
エネルギーのルート 
少陰経
(リンク1)
(リンク2)

または

太陽経
(リンク1)
(リンク2)
外側を走行する
エネルギーのルート
少陽経
(リンク1)
(リンク2)
 内側を走行する
エネルギーのルート
(上肢・下肢のみ)
厥陰経
(リンク1)
(リンク2)


(前・後・側面を走行するエネルギーのルートの図)

(上半身)











(下半身)











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