夏に身体が冷える原因−月経トラブルよもやま話

〇夏に身体が冷えるのは何故でしょうか?
冷飲食・・・正解、冷房・・・正解、他にもあります。そのうちの1つが、明け方の冷えです。

〇就寝時は暑いと眠れませんから、涼しい格好をして入眠します。その後、最も冷えるのは明け方の3〜4時です。この頃は、就寝時とは比較にならないほど冷えますから、要注意です。

〇例えば下痢です。明け方の冷えは胃腸を襲いますから、腹が冷えやすい人の場合、未消化便がつくられて腸の中に蓄えられます。その後、朝食を摂ると急激に腸が動きますから、この時に下痢や軟便となって排泄されます(鶏鳴下痢、五更泄瀉)。

〇もう1つ例を挙げると、陽虚型の慢性鼻炎もそうです。陽虚の人の場合、督脈が空虚となるので、項(うなじ)の辺りから冷えが入ってくる場合がよくあります。この場合、日常的に項(うなじ)から冷えが侵入して肺を襲うため、いつも水っ鼻が出ます。多くは無色透明な鼻水です。これも、特に明け方の冷えは要注意です(陽虚型以外は違う要因)。

〇それでは、どのような対策を講じたら良いのでしょうか?・・・難しいです。寝入りばなは、窓を開けずに扇風機をタイマーでつけて入眠するとか、寝つきが良い人であれば、夜中の2時頃に目覚まし時計をセットして、窓をしめてもう一度眠りにつく・・・などの方法があります。

〇総じて夏は胃腸受難の季節ですので、食べたくもないのに無理に食べると、余計に胃腸に負担をかけて生命力を消耗します(無理が通れば道理が引っ込む、くらいに胃腸力がある人には分からない)。夏はある程度痩せて、秋以降は少し体重が増える程度がちょうど良いのかもしれません。動物でも、季節によって太ったり痩せたりするわけですから、それも自然の道理です。昔の養生法にも「夏は食事を控えてちょうど良い」とあります。

〇原因不明の症状が発症している場合、何気ないことが原因であることがよくあります。”灯台下暗し”とはこのことでしょう。西洋的手法で麻痺させるのも1つの選択肢かもしれませんが、不自然な方法に頼らずに改善することは、とても大切だと思います。
(2011.07記)

お茶などの常飲による不眠

〇昨日は久しぶりにカフェイン入り飲料を飲んだ。上焦(心肺)が異常亢進するから、事務的な仕事が面白いように進んだ。しかし、夜になっても上焦の異常亢進が収まらずに眠りが浅く、朝になってもまだ異常亢進状態が続いている。考えてみたら以前に事務仕事をしていた頃は、ほとんど毎日このような状態だった。今回飲んだのは、よくある滋養強壮飲料だが、私はお茶や紅茶などでも同様の状態になる。

〇それに比べて鍼灸などの東洋医学は、上虚下実の状態を作り出す。下(土台=腎)を安定させて上(心肺)を軽くさせると、中焦(脾胃)も落ち着く。だから、鍼灸を施している最中(後)は眠くなったりマッタリして、精神が落ち着く人もいる。

〇不眠に悩む人は、神経興奮飲料を疑ってみる必要がある。以前の私の知り合いはコーラが大好きで、いつも口にしていた。「コーラを飲まないと調子が悪い」といいながら、不眠の薬を飲んでいた。コーラにはカフェインが入っているから、当然、神経は異常亢進するので気持ちよい状態となり、頭はスッキリして仕事は進むが、生命力の状態は悪い方向に進む。

〇世の中では、良い部分ばかりが強調されて流布される。「お茶はカテキンが身体によい」という話は良く聞くが、「お茶は神経を異常亢進されるから身体に悪いこともある」という内容は、公(テレビなどのメディア)の話としてはほとんど聞かない。こんなことを言ったら、当然、業界から大反対されるし、スポンサーからも降りられてしまう。国などの公の機関であれば、なおさらいえないだろう。

〇昔から伝統的に色々な国でお茶類や珈琲が常飲されている理由は、仕事を進めるためには、尻に火をつけて身体を異常亢進させた方が都合が良いからだ。また、イライラなどの実証傾向が出た場合にも、一時的に沈静させる効果もあるだろう。身体が強い人は、神経興奮物質を常飲しても身体に負担にならないだろう。逆に、虚弱な人や繊細な人は、癖になってやめることができなくなり、それが身体に悪いことも分からずに常飲している人も、少なからず存在している。江戸時代の養生の本にも、「茶の利と害がある」と書いてある。

〇世の中に出回っている上っ面(うわっつら)な情報をそのまま妄信することは、虚弱な人や繊細な人にとっては危険なこともある。ご自分の心身と相談し、日常生活を見直すことも、時には必要である。
(2011.07記)

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