夏は胃腸受難の季節-月経トラブルよもやま話

夏は胃腸受難の季節です。胃腸が冷えやすい方の場合、軟便・下痢になりやすくなります。人によっては、「夏の間は、まともな便が出た試しがない」とおっしゃる方もいます。軟便・下痢は、食物をエネルギーとして有効に活用できていない証拠です。また、脾不統血による不正出血なども脾胃(≒胃腸)の問題です。たいへんな症状が出ている方は、下記のことに気をつけてみて下さい。

◎飲み物
〇冷たいもの・・・胃腸が冷えると、消化がうまく行きません。胃腸は適度に温かい条件下で最も活発に働きます。胃腸が冷えやすい方の場合、たとえ1杯の冷飲でも命取りになる場合があります。

〇珈琲・日本茶・紅茶など(厳格にいえば麦茶も含む)・・・実証体質者や便秘気味の方:気の通りが良くなるので、腸の通りも良くなり、便通もスムーズな方向にいきます。ただし、上焦(心肺)が異常亢進しやすいので、飲みすぎには注意しましょう。虚弱体質者や軟便傾向の方:腸の通りが良くなりすぎて便通も良くなりすぎ、軟便・下痢などが悪化します。つまり、余計なモノを出しやすくする一方、必要なモノも出てしまいます。東洋的にいえば瀉法(しゃほう)ですから、虚弱体質者や軟便傾向の方には合いません。たとえカフェインが入っていなくても、これらは方向性としては瀉法(しゃほう)に働きます。

〇人工甘味料・・・カロリー0の理由は、消化されずにそのまま排泄されるからです。ということは、一緒に食べたものまで未消化になりやすい傾向があるといえます。特に夏は大量の水分を摂りますから、その中に人工甘味料が含まれていれば、大量に摂取することになるので、気をつけましょう。

〇カフェイン入り飲料・・・珈琲・日本茶・紅茶などと同様です。気をつけなければならないのは、最近は清涼飲料水にも普通に含まれていることです。滋養強壮飲料はもちろん、それ以外の普通の清涼飲料水や炭酸飲料にも含まれている場合が多くみられます。成分を確認してから飲んだ方が得策でしょう。

〇牛乳:大人になって乳を飲むのは人間だけです。つまり、それだけ不自然な飲み物だということです。西洋科学的にどんなに栄養があっても、未消化であれば、飲む意味がないどころか、一緒に食べたものまで未消化になる可能性があります。「お腹がゴロゴロいう」程度でも、すでに消化がうまくいっていない可能性があります。通り一遍の情報を鵜呑みにするのではなく、ご自身の身体に聞いてみるのが一番確実でしょう。

〇アルコール:省略(最も悪いです)


◎食べ物
〇果物・・・陽虚体質者にとっては、腹を冷やすために食べるようなもので、アイスクリームなどと同じです。極度の虚弱体質者や過敏体質者は、ご自分の感覚でお分かりになると思います。どんなに栄養がよくても、未消化になるのであれば食べない方がマシ、ということもあります。なぜならば、果物だけでなく、一緒に食べたものまで未消化になる可能性があるからです。「ビタミン〇〇を〇g摂らなければならない・・・」などと、栄養素ばかりを気にしていたら、全体像が見えてきません。

〇生魚などの生もの・・・”生魚を食べるとお腹を壊す”という話をたまに耳にします。これは、急性の脾陽虚(胃腸の冷え)になるからです。野菜も魚も熱を加えて食べるのが基本でしょう。

〇冷たいもの・・・飲み物と同様です。
(2011・08記)

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