不自然な栄養分摂取
○自然の中では様々な生物が生活しています。自然の生物の間では、大自然の力で微妙なバランスの上に成り立っています。人間が不自然に手を加えたことによって、そのうちの例え1種類であっても不自然な増え方をすれば、自然のバランスが崩れ、予期しなかった不都合が生じます。ある生物のみが異常繁殖して餌である生物(植物)が激減すると、自然災害の原因を吸収する作用が衰え、今までに発生しなかった災害が起こるなどがよい例です。こうしたことは、最近特に温暖化のテレビ番組なども増えていますから、皆さんもよく耳にすることと思います。
○同じように、バランスが崩れることは人間の身体の中でも起こり得ます。不自然な食品の摂取がそれであり、食品添加物などはよい例です。ここで見落としてならないのは、健康食品の存在です。科学的に検証した結果、「身体に異常はない」という判断の元に販売されています。しかし、人間の身体は大自然と同じく”生命の神秘”ですから、そんなに簡単に科学的検証で図れるものではないと思います。大自然から見れば、人間が考えることなどは小賢(こざか)しい知恵に過ぎません。それが、どんなに天才的な頭脳をもってしても、大自然からみれば”浅知恵にすぎない”のではないでしょうか?
○科学的検証の危うさは、すでに述べたとおりです。大規模な森林伐採なども「科学的検証の結果、問題ない」との結論を得て行ったにも関わらず、今になってそれが問題視されています。人間の身体も微妙なバランスや、自然淘汰で成り立っていますから、そこに人間の小賢(こざか)しい頭脳で考えたことを不自然に吸収すれば、バランスが崩れることも珍しくないと思います。
○「高齢者になると○○という成分が不足するから、それを○○という食品で補えば老化を防げる」などというのも、その1例です。これは大自然の中に、特定の種類の動物を異常繁殖させることと同じです。余計なものが余分に入ってくれば、それを排出するために、肝・腎をはじめ、大腸などにも相当の負担がかかるのは当然です。それほどの害はないとされる水分を多く摂ったとしても、余計な水分を体外に排出するためには、腎が余計に働かなくてはならないことは当然です。年をとれば腎虚という症状になりますから、そこに腎への負担が加われば余計に老化を早めかねません。バランスを崩したツケは必ず来ます。「身体に不調が現れてないから大丈夫」などといいますが、それは自覚できていないだけです。自覚する一歩手前のものは、地雷となって身体の中に蓄積されていきます。地雷ですから、踏まなければ爆発せずに、何もなかったことになります。ところがいったん踏むとたいへんなことになりますが、科学的には証明されませんから、原因不明となります。
○科学的根拠は時代によってコロコロと変わります。20年前には「カルシウムは摂り過ぎても排出されるから問題はない」とされていたものが、10年前には「マグネシウムと一緒に摂らなければだめ、カルシウムだけ不自然に摂取し過ぎると逆に身体の中で不足する」という見解に変わりました。最近も科学的改善法において「ある症状にはこの方法を回数多く行えば良い」とされていたものが、「5回程度を限度にしないと逆効果」と見解が変わった例があります。つまり、新しいことが分かれば、その前の科学的根拠が間違いだったことに気づくわけです。そのことについて、誰も責任をとりません。「分からなかったのだから仕方ない」で済まされます。済まされた方はたまったものではありません。場合によっては、一生の損害となるわけです。こんな例はまだまだあります。数十年前は「運動はしない方がよい」とされていた症状も、最近では「適度な運動をした方が良い」と変わった例はたくさんあります。「運動はしない方がよい」を信じて忠実に守った結果、寿命を縮めた人は救われません。一体、誰が責任を取るのでしょうか?
○こんなことから身を守る方法としては「自分自身の感覚を研ぎ澄ます」ことです。間違っても「メディアやCMが右を向けと言ったから右を向く」などということはするべきではありません。自分自身の感覚で考えることです。感覚で考えれば「こんな不自然な特定の栄養素を過剰摂取するのは不自然だ。昔から日本人が食べてきた野菜中心(たんぱく質は魚や大豆)の食物を、腹八分に食べれば良いに決まっているではないか」という結論に達すると思います。
○人間の浅知恵が、何十年という単位で自然の生態系を破壊してきました。それと同様に、人間の体内の生態系である生命力も破壊されつつあります。それは何年という単位でも十分に起こり得ます。皆さんには、かつて私が侵した間違いをしてほしくないと思います。ぜひ、当たり前のことを当たり前に「感覚で」考えることを実践して頂きたいと思います。
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