”月経痛”施術-ストレス・イライラ型(詳細)

※このページは難しく分かりにくいので、簡単編 をご覧ください

U生理痛に伴い、ストレス過多・イライラ・不眠・胸脇の張り・腰痛・太もも外側痛・自分の意見をハッキリ主張できる、乳房の症状・便秘・側頭部の頭痛

これはストレスのうっ積により生じた熱が、血液に影響しておこる生理痛です。ストレスのうっ積により、機能が不安定になるので、経血量も多くなったり、少なくなったりと不安定になります。また、足の気の通路の走行との関係で、胸脇が張る・腰や太もも外側の痛み・乳房の違和感、などが起こりやすいのが特徴です。さらにストレスによるイライラ、ヒステリー、怒りっぽくなる、昼間の出来事が気になって眠れない、などの症状を伴いやすくなります。実際には、他の症状と組み合わさって生理痛が発生する場合がほとんどです。

U-1 気血のうっ積による月経痛

※は下欄の東洋医学(鍼灸)の豆知識参照
 
(症状、所見)
ア 主要症状・・・前日、初日の激しい生理痛、経血量は多かったり少なかったリする、経色は紫紅、経質は粘く血塊を伴う
イ 舌脈所見・・・舌の色は紅、舌の上の苔状の付着物は薄く黄色、脈は弦を引くようで弱い
ウ 普段から見られる症状・・・側頭部の頭痛、視力が落ちる、視力の遠近コントロールが悪い、白目の目頭よりに黒点が出る、眉毛が逆立つ、爪の成長に変調を来たし爪が変形する、爪面に凹凸ができたり細かい縦筋ができる、腰の痛み、爪色が悪くなる、右肩甲骨下辺がひきつる、肩がこる(特に右肩や右首筋)、腰部筋肉がひきつる、足の筋肉がひきつる、皮膚に艶がなくなる、皮膚がかさかさする、胃部が硬くなり圧迫感がある、食べ物がまずく感じる、食欲が落ちる、足底が黄色みを帯びる、心悸亢進しやすくなる、立ちくらみを生ずる、神経が高ぶり神経質になる、不眠になる、横腹がひきつる、いらいらするようになる、ヒステリックになる、怒りっぽくなる、腱がひきつる、手足にしびれ感を生ずる、起床時に身体の節々にひきつれや痛みを感じる、油ものを消化しにくくなる、痩せてくる、肛門括約筋が緩んで下着を汚しやすくなる、人がいっていることが理解しにくくなる、脇下がひきつって大息がしにくくなる、血の気がひく、鼻の中央部の左側に赤点がでる、ひきつる、けいれんする、発疹がでる、筋肉が硬直する、意識がぼんやりする
(施術方針)
ストレスのうっ積による気の閉塞の改善と、生理痛の緩和を図ります。主として腹部のツボ(関元)、足の第1指及び2指の間のツボ(太衝)を選んで、鍼にてうっ積しているストレスを元に戻します。

生理痛に関する東洋医学(鍼灸)の豆知識

〇肝の解説
肝は精神作用のうち、「魂」を主催します。これは、努力・鋭敏・果断・周到・整理等の心的作用の積極的な良い方面を代表するものです。例えば、物事をやり始めたら、徹底的にやらないと気が済まないとか、全てを几帳面に整頓する清潔好きなどの性質がこれに当たります。そこで、肝気が異常に亢進している人は、これらの特性を極端に発揮しようとします。反対に、肝気が衰えている人は、この方面の精神能力が欠けています。およそ、肝気亢進者の心性について著しいものは、怒などの感情の興奮です。そこで、睡眠との関係が生じてきます。東洋医学では「人が寝るときは血は肝に蔵まる」という定則がある位で、これが肝気質の亢進のために納まるべきものが妨げられると、不眠という症状が起こります。興奮すればなかなか寝つかれませんが、これは肝の故障がもたらしています。また、「肝は筋を主る」という定義にあるように、主に筋肉を支配しています。そこで、筋の強張り、ひきつれが起こります。また、肝経は生殖器をまとっていて、腎とともに生殖能力を主ります(肝腎要)。その他、肝が胃を侵す場合は、「心下満」といって、みぞおちが重苦しい欝滞を感じることがあります。甚だしいときは、胸先を引き締めるような痛み、あるいは、わき腹の違和感なども関連しています。

〇「肝」について
ア 肝は魂を蔵し、判断力や計画性などの精神活動を支配します
 また、身体活動を円滑に行わせたり、休息を指揮します。さらに、生体の防衛にも関わっています。肝がしっかりしていれば、内外の変化にすばやく対応して、適切な行動がとれますが、不健全だとイライラしたり、逆におどおどしたりします。
イ 肝は血を蔵す
 肝は血液の貯蔵庫となり、身体各部の血流量を活動状況に応じて調整します。夜、臥床すると眠くなり、やがて眠りに就くのは、多量の血が肝に還流し、脳に行く血が少なくなるからです。肝の働きが衰えると、この働きがうまくいかなくなり、熟睡できなくなります。また、安眠時には手足の血が少なくなって、肝にしまわれていますが、動き出すと、肝はしまってあった血を速やかに手足にほどよく分配します。この働きが正常であると、手足の筋肉は力強く運動し、頭に血が上りすぎることもありません。肝の働きが正常でなくなると、血の上逆によって、頭痛、めまい、耳鳴りなどを起こしたり、反対に、上部への血の配分が悪くなり、顔面蒼白、めまい、難聴などが起きます。生理痛も肝の状態により起こることが多いのです。
ウ 肝は筋を主ります
 肝は血を適切に筋に配分することにより、筋の運動を支配します。肝の働きが正常であれば、筋の運動支持機能がよく発揮されます。反対に肝の働きが損なわれると、筋が無力になったり、ひきつれて痛くなったりします。また、筋の疲労は肝に影響を与えます。
エ 肝の状態は爪に反映します
 爪は筋の余りであるとされ、筋とともに肝の状態をよく反映します。肝の働きが正常であると、爪は弾力があり、つやが良くて、赤みを帯びています。正常でなくなると、爪の色つやが悪くなったり、ひどい時には変形したりします。
オ 肝は目に開きます
 肝は目を通して外界と交流しています。そこで肝の状態は、目が物を見るという機能に反映されます。肝の働きが正常であると、目はよくものを判別し、肝の働きが衰えると目が疲れやすくなります。また逆に、目を酷使すると肝の機能を損なう元となります。
カ 肝の液は涙です
 肝は目と通じており、目から流れる液は涙です。肝の働きがしっかりしていれば、涙はほど良く目を潤します。肝の働きが悪くなると、目が乾いたり、涙が流れすぎたりします。
〇「肝」のまとめ
 以上ア〜カをまとめると、「肝は疎泄を司る」となります。
 「疎泄」とは二つの意味があり、一つはすみずみまで行き渡らせるという意味で、もう一つは円滑でよどみないという意味です。つまり、肝には気や血の流れを円滑で伸びやかにする働きがあることをいいます。肝気が伸びやかであれば、気も順調にめぐり、精神も伸びやかで葛藤もなく、胆汁の分泌もよく、脾胃の消化を助けます。疎泄の働きが悪くなると、気が滞り、精神抑うつ、イライラして怒りっぽいなどの症状を呈し、脾胃を壊します。

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