〇お子さんができないことについて、私の意見を言わせていただければ、女性のせいにしすぎると思います。これは、東西医学ともにいえるのではないでしょうか?西洋医学的な研究は多いに進歩し、今まで分からなかったことも色々と分かってきていますが、生命力は我々の想像を遥かに超えるほど雄大なものですから、科学で分かることはほんの一部分だと思います。全くの無の状態からは髪の毛一本つくることはできませんし、血液も人工的につくることができないことを考えても、それは明らかです。
〇科学の力で分からないことの1つに、男性の精子の生命力の強さがあります。男性の精子の状態を検査する方法も進歩していますが、ある一定の条件をクリアーしていれば、検査には引っかかりません。こうした考え方は西洋医学の得意とするところです。我々人間が虚弱か否かは西洋医学的検査では判明しません。ある一定の条件をクリアーしていれば、”病気ではないのだからみんな同じだ”とする考えが貫かれています。しかし、よもやま話でも述べたとおり、現代医学的病名がついていなくても、虚弱な人と丈夫な人の差は天と地ほど開いています。ということは男性の精子についても、例え検査をクリアーしていたとしても、虚弱か丈夫か(生命力の強弱)によって、天と地ほどの差が生まれていなければおかしいことになります。
〇精子の生命力が強ければ、女性の側に検査に引っかかる問題が多少あったとしても、それを打ち破って妊娠させてしまうくらいのことも可能ではないかと思います。実際に、不妊治療を受けずにすんなりとお子さんを授かった女性の中には、もし、不妊に関する検査を受けていたら引っかかっていたかもしれないケースも相当多く含まれています。”全てが完璧”という方はむしろ少ないでしょう。
〇最近、男性の性欲の低下について語られることが多くなりました。性欲や生命力・生殖能力は自然と一体になったときに最も高まります。逆に、自然に逆行する生活を長きにわたって送れば低下します。現代の生活のように、自然を無視した生活を余儀なくされれば、例え栄養が良くても性欲や生殖能力が弱くなることは当然といえましょう。
〇最近はお子さんを授かれないことについて、ご相談を受けることも多くなりました。女性の側に問題があると思っている方が圧倒的に多いのですが、検査で男性の側が問題ないから原因は全て女性の側にある、とする考え方は、西洋科学的発想に偏りすぎていると思います。私自身を含めて我々東洋的手法の側も、男性を強健にすることについても考慮していく必要があると思います。
〇女性の場合、基礎体温や月経の周期などによって、妊娠しやすいかそうでないかが表(おもて)に出てしまいます。しかし、男性の場合、それが表(おもて)に分かりやすく出ません。たとえ精子の生命力が弱かったとしても、それを証明することは無理だと思います。そこに男女間の不平等が存在していると思えてなりません。
〇女性は年齢が高くなるにつれて妊娠できる可能性が低くなるといいますが、それならば、男性の側も精子の力が衰えていくのが自然です(そのような科学的データも報告されています)。虚弱体質の男性の精通がなくなる年齢が早いこともそれを示しています。こうしたことは、約2000年前の東洋の古典に記載されていますから、古人はよく知っていたのでしょう。
〇女性側にばかり負担をかけず、男性側もきちんと養生をして、可能であれば東洋的手法をもって生命力・生殖能力を高めていくのがよいと思います。また、女性の側も、たとえ婦人科で何をいわれようとも「半分はあんたのせいでしょ」というくらいの心構えをもって、はじめて平等なのではないかと思います。男女平等の世の中といわれていますが、不妊治療に関していえば、まだまだ男尊女卑が存在しているのかもしれません。
(2011.1記)
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