〇私達が生活していくためのエネルギーとは、どのようにつくられているのでしょうか?西洋科学的発想では、食物から消化吸収たものがエネルギーになると解釈されています。しかし、本当にそれが全てでしょうか?たくさん食べているにも関わらず、エネルギーがすぐに切れてしまう人がいれば、逆に少ししか食べていなくても精力的に活動している人もいます。
〇これらについて、基礎代謝料や消化吸収能力などで説明されていますが、そういった説明で納得できないのは私だけでしょうか?東洋的な考えでは、エネルギー=先天の精(腎)+後天の精(脾・肺)となっています。そして、先天と後天は互いに補われています。つまり、エネルギーのうちの半分は後天の精であり、その中身は、空気からつくりだされるエネルギーと、食物からつくられるエネルギーの二つがあるということです。
〇漢方の世界でよく聞く用語に気虚というものがあります。気虚を改善する場合、ウェイトの多くを脾(≒胃腸)に置きますが、肺も意識する必要があります。胃腸が弱い人の場合、肺も弱いことが多く、痰が絡んだり、咳がでやすい、風を引きやすいなど傾向がみられることがあります。喘息などの場合、脾(≒胃腸)を補うことによって改善がみられることがあるのはそのためです。
〇高齢になると、中年までの脾気旺盛体から肺気旺盛体に変化する傾向にあるため、大気からエネルギーをつくる働きが活性化し、きれいな空気を求める傾向が強くなります。ニュースで話題になったことですが、インドの修行者が食わずで〇年生きている・・・などということも、究極の肺気旺盛体であればあり得る話です。「仙人は霞を食って生きる」という話も同じ理屈からです(そのために、東洋的鍛錬法では、腎の納気作用を高めるための練功に励みます)。
〇それに対して西洋科学的発想では、そのほとんどが食物で補われていることになっています。そのため、必要以上に食物にこだわる結果になります。そのため、「食べたくなくても無理矢理に胃袋に詰め込まなければならない」などという乱暴な発想が生じます。この発想は大変危険な発想であり、胃腸をいじめる結果に結びつき、生命力を著しく低下させることにもなりかねません。
〇それでは、どうしたら後天の精を向上させることができるのでしょうか?答えは、胃腸の状態を万全にしておくことです。「〇を〇g食べなければならない」「食べたくないけど、無理にでも詰め込まなければならない」という信仰にとらわれ、胃腸が詰まった状態にしておくのであれば「食べない方が全然マシ」ということにもなりかねません。
〇いつも胃腸が調子よく、食べた物がおいしく感じられることは大切なことです。そのためには、足を使う運動は欠かせません。もちろん、睡眠も大切です。エネルギーのうちの半分は日常生活からつくられます(もう半分の先天の精も、後天の精で常に補われています)。今回も養生がどんなに大切か・・・というワンパターンな内容になってしまいました。ごめんなさい。
(2011・4記)
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