盆と正月−月経異常よもやま話

忘年会・お正月など、贅沢な飲食をする機会が多いのがこの時期の特徴だ。「盆と正月くらいは・・・」という発想は今に始まったことではなく、大昔から続く伝統なのであろう。

かつて、人類は栄養失調のために短命を余儀なくされていた。江戸時代の平均死亡年齢は28歳との説がある。最も恵まれた環境にあった某将軍の子女ですら、15歳以上まで生きたのが55人のうち21人、40歳を超えた人は7人であったらしい。一般の人は、なおさら長命は困難であっただろう。こんな超栄養失調時代であったからこそ、「せめて盆と正月くらい少しは精の付くものを飲食して栄気を養おう」とする発想は理にかなっている。

しかし、現代は全く正反対の飽飲食の時代だ。生活習慣病が飽飲食や運動不足からもたらされていることは、皆さんご存知の通りだ。PMSをはじめとする月経異常も例外ではない。

だとすれば、「せめて盆と正月くらいは飲食を減らそう、または、プチ断食でもしよう」という発想の方が理にかなっている(過度なダイエットをしている人などを除く)。忘年会などでは飲食して騒ぐのはやめて、日ごろの運動不足を補う意味でも、スポーツ大会やウォーキング大会を行った方がよほど理屈に合っているし、人間同士の絆を深めることにも寄与するのではないだろうか?

飲食を商売にする人たちは、自分たちの収入を上げるために「飲食するのは良いことだ」とする周知宣伝活動を行うのは当然のことだ。そして、消費者も食欲という欲望を肯定したいため(否定されるのがイヤだ)、それらの説に乗る。つまり、供給者と消費者の利害が一致して、飲食について深く考えようとせず、欲望を肯定することに終始する。そこに西洋科学的発想一辺倒のお上も後押しをしているので、結果として、生活習慣病、胃腸の問題(胃腸をいじめすぎ)、メタボ・PMS・多嚢胞性卵巣症候群(アマリモノの蓄積)をはじめとする飽飲食病が蔓延する状況になってしまった(全てのPMS・多嚢胞性卵巣症候群がこれに当てはまる訳ではない)。

私たちは「昔から続いている常識が、本当に現代にも通用するのか」を考えてみる必要があるのではないか?最も怠惰で飽食にドップリ浸かっている私自身も・・・。

※ダイエットという発想自体が食糧不足の状況下ではあり得ない。ダイエットによる栄養失調も飽飲食病に含まれるのではないか?
(2011・12記)

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