AさんとBさんは色々なモノを家の中に買い込むのが好きでした。「こんなモノがあると、こんなに便利」と聞くとすぐに買い込んで来ました。また、御上(おかみ)も欧米の考え方一辺倒で、「このモノは1日〇g家の中に詰め込まなければならない」と家の収容能力を考えないことを言い出しました。AさんとBさんは「御上(おかみ)が言っているのだから正しいのだろう」とばかりに、無理にでも家の中にモノを詰め込みました。AさんやBさんは、詰め込むことには熱心でしたが、余計なモノを捨てることには無頓着でした。家が大きく、収容能力も優れている場合(欧米の家や日本でも特に優れている家)は良いのですが、AさんやBさんの家は平均並みだったため、余分なアマリモノばかりで溢れてしまいました。AさんやBさんの家では、特に1部屋がアマリモノでギュウギュウ詰めになって、悲鳴をあげました。その部屋の壁には、ギュウギュウ詰めにしたモノの一部が張り付き、引っ張っても取れない状態になり、壁と結合していることが科学的に判明しました(=ちょうか・・・科学的に分かるのは1部屋だけで、他の部屋のギュウギュウ詰め状態は科学的には立証できない)。
(Aさんの場合)欧米科学的方法
Aさんは科学的に分かった(ちょうか)のは1部屋だけだったので、他の部屋のことは考えてもみませんでした。科学的に判明したデータ以外は信用しませんでした。何としてもその1部屋をきれいにしようと思い、欧米科学的専門家の言うとおりにしました。いらないモノは全部捨て、きれいに掃除しました。その結果、その部屋はきれいに整理整頓されました。しかし、他の部屋は当初よりも酷い状態になり、悲鳴をあげてしまいました。Aさんは他の部屋の掃除も1からやり直さなければならなくなりました。これからも欧米科学的方法で・・・。
(Bさんの場合)東洋的方法
Bさんは、Aさんと同じように1部屋のみきれいにしようと当初は考えていました。しかし、1部屋だけきれいになっても、他の部屋が散らかっては本末転倒だと思いました。そのことを専門家に相談しましたが、専門家は「他の部屋が散らかることは科学的にはありえない」といいました。Bさんは専門家の言うことよりも、自分自身の感性を信じました。感性というと大げさですが「どう考えても欧米科学的専門家の言うことは不自然」と思ったからです。そこで、東洋的方法を考えました。東洋的方法では「1部屋ばかりをきれいにしても、他の部屋が散らかったら本末転倒」という考え方でした。東洋的方法は、欧米科学的方法のように手っ取り早くなかったため不安がありましたが、信じてみることにしました。東洋的方法は、1部屋のみに限定して集中的に掃除する技術には劣っていましたが、家全体の掃除は見る見るうちに進みました。その結果、その1部屋は悲鳴をあげなくなりました。完全に改善されたのかと思い、科学的検査を受けたところ「その1部屋は改善されているかもしれないが、なくなったわけではない。何よりも科学的には完全に立証できない」という検査結果がでました。Bさんは、自分の選択が正しかったのか否か確信がもてないこともありました。しかし、欧米科学的方法で泥沼に入り込むよりも、これで良かった・・・と思えることもありました。家全体が整理整頓されたことで、精神も安定していました。
〇筆者は、Aさんの改善方法を完全に否定しているわけではありません。場合によっては、他の部屋を犠牲にしてでも、1部屋だけをきれいにする必要性に迫られることもあると思うからです。特に、重大な局面にさらされた場合はそうでしょう。ただし、そのときにも、他の部屋のことも考える必要があります(身体全体のバランスを考える発想)。そうしないと身体は悲鳴をあげ、泥沼に入り込む例があるからです。
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